千日紅(センニチコウ)は、丸いフォルムと鮮やかな色合いが特徴の花です。名前の通り「千日=長い日数」花を楽しめることから名付けられたともいわれています。暑さや乾燥にも強く、夏から秋にかけて元気に咲く花として人気です。
今回はドライフラワー素材としても定番の千日紅について、花言葉やドライフラワーの作り方、アレンジまでご紹介します。
千日紅の一番の魅力は、乾燥させても鮮やかな色合いを保つ点です。特に赤・ピンク・紫などは、ドライフラワーにしても色がほとんど変わらず残ります。時間が経っても退色が少なく、長く飾れるのは千日紅の大きな魅力です。
小さな丸い花姿は、アレンジに取り入れるだけで愛らしいアクセントになります。存在感はありながら主張しすぎないため、他の花材とも合わせやすく、スワッグやリースにも重宝されます。
千日紅は乾燥に強く、逆さに吊るしておくだけで簡単にドライフラワーになります。特別な処理をしなくても綺麗に仕上がるため、初心者にも扱いやすい花材です。
花(苞)が十分に色づき、まだ固く締まっている時期に収穫。余分な葉を取り除き、茎を清潔にカットします。※茎の長さは用途に応じて調整してください。
風通しの良い乾燥した場所で、直射日光を避けて2週間程度逆さ吊りにします。束が大きすぎると内部が蒸れてカビの原因となるため、3~5本の小さな束で間隔を空けて吊るすようにしてください。
生花に近い色味を残したい場合はシリカゲル法がおすすめです。特に、白・淡色の千日紅の場合は黄ばみやくすみを最小限に抑えることができます。
容器底にシリカゲルを1~2cm敷きます。花の隙間にもシリカゲルが入り込むよう丁寧に流し入れ、花の上からも1cmほど被せます。密閉し3~7日間放置した後、筆などでシリカゲルを払い落とし完成です。
しおりや薄いフレームに飾りたい人は推し花がおすすめです。紙で挟んで重い本を積んで一週間ほど放置すれば完成です。千日紅は厚みがあるため、プレスするのが難しい場合は花を半分にカットしても大丈夫です。
千日紅には、ポジティブで明るい花言葉が多くあります。
・「色あせぬ愛」
・「変わらぬ愛」
・「永遠の恋」
・「不朽」
・「友情」
贈り物として千日紅を取り入れると、華やかさだけでなく想いを伝えるメッセージ性もプラスできます。
千日紅は小ぶりながら存在感があるので、他のドライフラワーと組み合わせたスワッグや花束におすすめ。くすみカラーの花材と合わせれば、鮮やかな千日紅がアクセントになり、バランスの良い仕上がりになります。
リースにすると、千日紅の丸い形が映えて華やかに。小花の代わりに使うことで、ナチュラルながらも可愛らしい印象に仕上がります。
小さな花姿を活かして、ガラス瓶やボトルに閉じ込めるのも人気です。ほこりを防げるため、鮮やかさをより長く楽しめます。
千日紅は「色が長持ちする」「可愛らしいフォルム」「簡単にドライフラワーになる」といった理由から、多くの人に愛されているドライフラワーです。
また、花言葉には「変わらぬ愛」「友情」といった素敵な意味があり、ギフトにもおすすめ。花束やスワッグ、リースなど幅広いアレンジに活用でき、日常のインテリアにも彩りを添えてくれます。
長く鮮やかな色を楽しめる千日紅。ぜひあなたのお部屋や贈り物に取り入れて、心を華やかにしてみてください。