【専門店スタッフが伝授】自宅で簡単ドライフラワーの作り方4選 | CALON DRY FLOWER (カロン ドライフラワー)東京銀座

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【専門店スタッフが伝授】自宅で簡単ドライフラワーの作り方4選

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2022/12/23 blog

【専門店スタッフが伝授】自宅で簡単ドライフラワーの作り方4選

自宅で簡単ドライフラワーの作り方4選

冬〜春はクリスマスや卒業式、退職など、花束をもらう機会が多い季節です。大切な人から花束をもらった後、みなさんはどのようにお花を楽しんでいますか?

その時の記憶とともに、お花も綺麗な形のまま残したいと思ったことがある方は多いと思います。

生花のまま花瓶に飾るのも素敵ですが、お花の水分を抜いてドライフラワーにすると、より形や色を長い時間楽しむことができますよ。

今日は、普段東京でドライフラワー専門店を営むCalon DRY FLOWERスタッフが、基本的なドライフラワーの作り方から、ドライフラワーに向いている花の種類までご紹介します。

はじめての方にも取り組み易い方法ですので、是非トライしてみてください!

ドライフラワーの作り方【基礎4選】

ドライフラワーの作り方①吊るすだけ!初心者おすすめハンギング法

ドライフラワーの作り方①ハンギング法
ハンギング法はお花を吊るして乾かすだけ。
ドライフラワーを作る方法の中でも一番手軽な方法です。

工程としては、まず一本ずつに花束を分け、麻紐等で茎部分を縛ります。
次に風通しのいい所で逆さに吊るせば完了です。
何本かまとめて吊るす場合は、輪ゴムなどで口をまとめてから、同じく紐で縛り吊るしましょう。

花が乾くまでは大体1〜2週間ほどかかります。
お部屋に吊るせば徐々に乾いていく過程も楽しめますし、インテリアとして空間をおしゃれに見せてくれます。

特別な道具も必要なく、紐さえあればドライフラワーを作ることができる手軽さがハンギング法の魅力です。
壁に吊るすだけで、場所もとらないのも良いですね。

注意点としては、ハンギング法は風通しが悪かったり湿気の多い環境で吊るすと、水分が抜けきらずカビたり、腐ったり、異臭がする場合があります。
また、仕上がりが生花の状態に依存しやすいので、なるべく元気な状態の花をドライするようにしましょう。

ドライフラワーの作り方②漬けるだけ!ドライ・イン・ウォーター法

ドライフラワーの作り方②ドライ・イン・ウォーター法
ドライインウォーター法は、花を水を入れた花瓶に入れた状態で、少しずつ花瓶の水も蒸発させながら花の水分も抜いていく方法です。

ハンギング法のように下向きで乾かさないため、花びらを開かせた状態で綺麗にドライできます。
ただ、時間が経つと重力によって茎が曲がり花が下を向いてしまうことがあるため、薔薇などの茎が太い花が向いています。

花瓶に刺している間は生花として飾れるので、生花の状態から長く楽しみたい方におすすめです。

注意点としては、水に触れたままドライにしていくため、コンタミネーション(以降コンタミと呼ぶ)する場合があります。(コンタミネーション=水が腐る、細菌が増える)
水が腐ると茎から水を吸い上げられなくなり、綺麗にドライされないため、なるべく風通しのよい環境で行うようにしてください。

ドライフラワーの作り方③色を長持ち。シリカゲル法

ドライフラワーの作り方③シリカゲル法
シリカゲル法はシリカゲル乾燥剤を使って花の水分を抜く方法です。

他の方法に比べると、仕上がりまでがかなり早く、生花の色も残りやすい方法です。
他の手法で上手く仕上がらない花は、一度シリカゲル法でやってみるときれいにドライできる場合もあります。

シリカゲル乾燥剤というと、よくお菓子の袋や靴の中に入っている乾燥剤が浮かびますよね。
乾燥剤にも様々な種類がありますが、ドライフラワー用のシリカゲル乾燥剤も販売されています。ネット通販やホームセンターで売っていますので、そちらを使ってください。

手順としては、シリカゲルをタッパーなどの容器に入れ、その中に茎の部分を切った状態の花を閉じ込め密封する、これだけです。
花の種類によって差はありますが、数日~1週間ほど直射日光が当たらない場所で乾燥させます。乾燥が終わったら容器から花を出し、シリカゲルを取り除いて完成です。

ポイントは、

①花と茎部分は切り離すこと
②複数の花を乾燥する際は大きめの容器を使って花同士が重ならないようにすること
③花の付け根や細かい部分にもいきわたるようにシリカゲルをかけること
④仕上がった後、シリカゲルを取り払う際はしっかり取り払うこと
※取り払いが甘いと、梅雨など湿気が多い時期にシリカゲルが水分を吸収してしまい、変色や腐敗につながることがあります。

です。

もっと早く仕上げたい場合は、電子レンジを使う方法があります。
容器にシリカゲルと花弁を入れたあと、蓋をしないで電子レンジで数分セット。すぐドライフラワーが出来上がるので、お急ぎの時は挑戦してみてください。

ドライフラワーの作り方④花の形をキープ。グリセリン法

ドライフラワーの作り方④グリセリン法
花のふんわり感を残したい時や、葉・木の実をドライしたい時は、グリセリン法がおすすめです。
グリセリン法は、お湯を溶かしたグリセリン溶液に木の実などを漬けこむ方法と、花を刺して液を吸わせる方法があります。

漬けこむ場合は、容器にグリセリンと熱湯を1:3で割った液を入れ、木の実や葉などを入れます。
ホコリが入らないようラップをし、直射日光が当たらない場所で1週間ほど置きます。1週間経ったら木の実を取り出し液をふき取り完成です。

液を吸わせる場合は、同じく1:3でお湯割りしたグリセリン液を冷まし、花瓶にいれて花を刺します。
そのまま同じく1週間ほど花にグリセリン液を吸わせればドライ完了になります。
※花を刺す時は、茎に切り込みを入れておくと液を吸い込みやすくなります。

グリセリン法はうまくいけば生花とほとんど変わらない状態でドライにできます。
また花落ちがしにくくなるのも特徴です。

注意点としては、水に触れながらドライさせるため、ドライインウォーター法と同様、植物が腐ったり細菌が入ると丸ごとダメになる場合があります。
植物自体の元気がないとグリセリン液を上手に吸い上げることができないため、咲いたばかりの元気な花を使うようにしてください。

ドライフラワーに向いている花と、向いていない花

では、ドライフラワーに向いている花と、そうでない花は何が違うのでしょうか。
具体例を挙げながらご紹介していきます。

ドライフラワーに向いている花

ドライフラワーに向いている花
水分量の少ない花は、ドライフラワーに向いています。
例えば、
・バラ
・カスミソウ(かすみ草)
・スターチス
・ヘリクリサム
・スモークツリー
などです。

スモークツリー・あじさいはドライフラワーにしやすい品種として有名ですが、生花の時の状態や乾燥の環境によってはうまくいかないことも多いため、
なるべく状態が良いものを選び、湿気の多い場所は避けてドライするようにしましょう。

ドライフラワーに向いていない花

花弁に水分量の多い品種はドライフラワーにあまり向きません。
例えば、
・チューリップ
・キンモクセイ
・桜
・ユリ
・胡蝶蘭
などです。

ただ、ドライフラワーに向かない花でもドライにならないわけではないので、いろんな品種で挑戦してみてください。
チューリップのドライフラワーも、花姿は枯れた印象が強いものにはなりますが、この風合いが好きな人もいらっしゃいます。他にもご自身の好みのお花があれば、是非一度トライしてみてください。

初めてでも失敗しないために【3つのポイント】

咲いたばかりの元気な花を選ぼう

咲いたばかりの元気な花を選ぼう
基本的にドライフラワーの仕上がりは、花自身の状態の良し悪しに影響されるので、なるべく咲いたばかりの花をドライしにかかりましょう。

特にグリセリン法などの水分を吸わせながらドライする方法を用いる際は、水分を吸い上げる力があるかどうかが重要になります。
もし、生花の状態も楽しみたい、という方は、ドライ・イン・ウォーター法で花瓶に刺しながら徐々にドライさせていく方法がおすすめです。

湿気はNG!環境を整えよう

ドライフラワーには湿気はNG!
これはどの方法でも共通のポイントです。お風呂場や洗面所など湿気が多い場所では基本的にドライしないようにしてください。
直射日光が当たる場所も避けた方がよいので、風通りの良い部屋やキッチンに置いたり吊るすのがおすすめです。

湿気が多いと、ドライ途中で茎が腐ったり細菌が入ったりする可能性が高まってしまいます。せっかく準備した花がダメになってしまうのが悲しいので、ドライを行う環境はしっかりと整えるようにしましょう。

なるべく小分けにしてドライしよう

ドライフラワーは小分けにしよう
ドライフラワーは乾くまでの時間が命!大きな花束をもらった時も、なるべく小分けにして乾燥させるようにしましょう。

特にハンギング法では一口に花をまとめて吊るすので、あまりに多くの本数を密着させると、その分1本の花が空気に触れる面積が狭くなります。

それにより、なかなか水分が抜けず色が落ちたり腐ってしまうことに繋がる可能性があるので、一口にまとめるのは1本~数本にしておきましょう。

まとめ

今回は自宅でもできるドライフラワーの作り方をご紹介しました。
是非これらのポイントを押さえて、ドライフラワー作りに挑戦してみてください。

中でも一番手軽なハンギング法は吊るして待つだけで完成するので、初めての方には特におすすめです。

素敵な思い出と一緒に、お花も長く楽しめる形に残してみましょう。

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