せっかく手に入れたお気に入りのドライフラワー、すぐに色が褪せたり、形が崩れてしまったりして、がっかりした経験はありませんか?実は、ドライフラワーには「置いてはいけない場所」や「やってはいけない飾り方」があるんです。
この記事では、初心者が陥りがちなNGポイントを徹底解説します。知っておくだけで、あなたのドライフラワーはもっと魅力的に、もっと長持ちしますよ。失敗を避けて、センス良くドライフラワーを飾り、日々の暮らしに彩りをプラスしましょう。
「花は日光を好むもの」と思って、窓際などの明るい場所に飾っていませんか?これは注意したいポイントです。
生花とは異なり、ドライフラワーにとって直射日光は大敵です。紫外線によって色素が急速に分解され、美しい色合いが薄くなってしまいます。
・直射日光の当たらない壁際
・玄関や廊下などの適度に明るい場所
・室内照明は蛍光灯よりも白熱電球の下で鑑賞するのが望ましい
薄暗い場所でもドライフラワーは十分に美しく見えます。むしろ、落ち着いた光の下では、ドライフラワー特有の上品な質感がより引き立つのです。
キッチンや洗面所、お風呂場の近くなど、湿気の多い場所にドライフラワーを飾るのは避けましょう。
ドライフラワーは水分を抜いて作られているため、湿気を吸いやすい特性があります。湿度の高い環境では、カビの発生や花びらの変形、腐敗を引き起こすこともあります。ドライフラワーは水分を嫌う素材なので、湿度が高いと傷みが早くなり、せっかくの美しさが損なわれます。
・キッチンの水回り・コンロ周り
・洗面所やお風呂場の近く
・加湿器の近く
・窓の結露が多い場所
特に梅雨時期は注意が必要です。部屋全体の湿度が高くなるので、エアコンの除湿機能や除湿機を活用して、湿度をコントロールすることが重要です。除湿剤と併用するなどの対策も有効です。
クローゼットの中や、四方を囲まれた棚の奥など、風通しの悪い場所に置くのもNGです。
空気がこもる場所では、ドライフラワーに湿気がたまりやすく、カビや劣化を引き起こします。また、ホコリもたまりやすくなります。
・人が普段よく通る廊下
・空気が自然に循環する部屋の中央寄り
・天井から吊るすハンギングスタイル
ハンギング(吊るす飾り方)は、ドライフラワーが自然に揺れることで空気が流れ、ホコリもつきにくくなる理想的な方法です。リビングや廊下など、通気性の良い場所が適しています。
見落としがちなのがホコリの問題。放置すると花の繊細な質感が損なわれるばかりか、アレルギーの原因にもなります。
ドライフラワーは静電気を帯びやすく、ホコリが吸着しやすい傾向があります。ホコリがたまると、せっかくの色合いや質感がくすんで見え、清潔感が損なわれます。
・週に1回程度、ドライヤーの冷風で優しくホコリを飛ばす
・羽根はたきや柔らかい筆などで、そっとホコリを払う
・手で触るのは場所を移動する時だけ
「見て楽しむ」ことに重点を置いて、触覚よりも視覚で楽しみましょう。
これは意外と多い失敗例です。「ドライフラワーでも、水があった方が良いのでは?」と考えて、花瓶に少量の水を入れてしまうケースです。
ドライフラワーにとって水は不要どころか有害です。茎が水を吸い上げて腐敗したり、カビの原因になったりします。茎の切り口から腐敗が始まり、全体がダメになってしまうことも。
・花瓶は完全に乾いた状態で使用してください
・底にけいそう土や乾燥剤を入れるのも良いでしょう
・定期的に花瓶の底も掃除し、清潔に保ちましょう
もし茎が短く花瓶での安定が悪い場合は、フローラルフォーム(ドライ用)や、装飾用の石などを使って高さを調整しましょう。
初心者にありがちなのが「いろいろな色を使いたい」という気持ち。でも、色数が多すぎるとまとまりがなく、チグハグな印象になってしまいます。大切なドライフラワーも、個々の魅力が活かされません。
・まずはベースカラーを決める
・そこに差し色を1〜2色足すくらいがおしゃれに見えるコツ
同系色の濃淡でまとめると落ち着いた雰囲気に
シンプルな色使いを心がけることで、ドライフラワー本来の素材感や繊細な美しさが際立ちます。
すべての花がドライフラワーに向いているわけではありません。水分が多く腐りやすい花を選んでしまうと、せっかくのドライフラワーが長持ちしません。
ユリ、カラー、チューリップなど、水分が多く花びらが傷みやすい花は避けるのが無難です。
初めてなら、スターチスやミモザ、バラなど乾燥しやすく扱いやすい花材を選ぶのがおすすめです。
千日紅やユーカリなども比較的ドライフラワーに向いています。
花材選びの段階で、ドライフラワーとしての適性を考慮することで、失敗を減らすことができます。
ドライフラワーは、飾り方ひとつで美しさも寿命も大きく変わります。今回紹介したNGポイントを避けることで、初心者でも簡単にセンス良く飾れるようになります。
手間をかけて作ったり選んだりしたお気に入りのドライフラワーが、ちょっとした知識不足で台無しになってしまうのは本当にもったいないこと。これらの要点を守れば、ドライフラワーは数ヶ月から1年以上も美しさを保ってくれます。
ぜひ、正しい知識で長くドライフラワーを楽しんで、日常に彩りをプラスしてくださいね。
高品質なドライフラワーをお探しの方は、ぜひ当店の豊富な種類もご覧ください。
正しい飾り方で、素敵なドライフラワーライフを始めませんか?
自分で作るのも素敵だけど、プロの手で仕上げられた美しさに心ときめくこともあります。
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