みなさんは花束を選ぶとき、何を大切にしていますか?
東京銀座・有楽町のドライフラワー専門店Calon DRY FLOWERには、日々さまざまなお客様が訪れます。お誕生日、プロポーズ、推し活…。誰かを想う気持ちを持ったお客様が花束を選びにご来店されるのです。
そんなお客様の“選ぶ瞬間”をそばで見ている店舗スタッフは、どんな花束が選ばれているのか、お客様がどんな選び方をされているのか、実はとてもよく知っています。
今回はそんな“売れる理由”を深掘りすべく、現場でお客様と日々接している店舗スタッフにインタビューを実施。実際の接客から見えてくる意外な選び方や傾向など、Web上だけでは伝わりきらないリアルな声をお届けします。
Calon銀座店のスタッフMさんにお話を聞きました。
今回お話を伺ったのは、店内ディスプレイも手がけながら、日々たくさんの“選ぶ瞬間”に立ち会っているMさん。

【前編】では、
・「選ばれている花束の”共通点”」
・「スタッフも驚いた意外な花束の選び方」
【後編】では、
・「思わず立ち止まる花束の特徴」
・「印象に残ったお客様エピソード」
をお届けいたします。
その背景にある想いにも触れながら、花束選びのヒントになるようなお話をお届けできたら幸いです。
選ばれている花束の“共通点”って?

最近、特によく選ばれている花束にはどんな特徴がありますか?
まず目を引くのは、やっぱり見た目の華やかさですね。プリザーブドローズが入ったSサイズの花束は特に人気です。
生花にはない鮮やかさや、色の組み合わせの自由さが魅力で、手に取られる方が多い印象です。
色の組み合わせも選ぶポイントになりますよね。どんな色が人気ですか?
【ピンク×パープル】や、【ブルー×イエロー】といった“推しカラー”の組み合わせは特に人気です。
Calonではオーダーメイドで色を選べるので、“自分らしさ”を込めた花束を作れるのが好評なんです。
はい。春はパステル系、冬は赤や黒などシックな色がよく選ばれますね。
若い女性には明るめ、大人の女性にはグリーンやパープルなどの落ち着いたトーンが好まれる傾向があります。
Sサイズはお値段も手ごろで、そのまま飾れるクリアボックス入りが人気です。
Mサイズ以上の大きな花束は、卒業式や記念日など、“特別な日”の贈りものとして選ばれることが多いですね。
「あ、この方、決まったな」と思う瞬間があります。

お客様が「これにします」と決める瞬間って、なんとなくわかるものですか?
わかることが多いですね!花束はすべて一点ものなので、迷われている方には、似た色味でも花材やラッピングが少しずつ違うものをご提案するようにしているんです。
そうすると、ある瞬間に“ふっ”と目が止まったり、表情がぱっと明るくなったりするんですよね。
本当にそうです。同じような色の花束でも、感じ方は人それぞれ。
『これだ!』と思える花束と出会えたときの、お客様の表情を見るのが、私たちスタッフとしても嬉しい瞬間です。
ラッピングペーパーで即決?思わぬ“決め手”にびっくり。

お客様の選び方で、印象的だったことってありますか?
あります!たとえば、あるお客様はなかなか花束が決まらずにいたのですが、淡いパープル×パープルのラッピングが対になっている花束を見て『ラプンツェルみたいで可愛い!』って、すごく嬉しそうに即決されていました。
色の意味、いわゆる”色言葉”で選ばれる方もいらっしゃいます。
たとえば、退院祝いのギフトに“元気・活力”の意味を持つ黄色を選ばれた方もいました。
花に込めた想いを丁寧に考えていらっしゃるのが伝わってきて、私たちも心があたたかくなりました。
次回後編

次回の【後編】では、
・「思わず立ち止まって見入る花束って?」
・「印象に残っているお客様とのエピソード」
など、スタッフが心を動かされた瞬間をお届けします。
読み終える頃には、
「自分ならどんな花束を選ぶだろう?」と想像がふくらんでいるかもしれません。
どうぞ、お楽しみに!
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